とりとめのない日々の出来事
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続き
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 09:05:02.53 ID:Og9mAEtMO [8/16]
 あまり回り道しすぎると冷めちゃうかもしれない
 そうなっちゃったら本末転倒もいいところだ
 ……正直、結構ガマンの限界だし

春香「……よし、じゃあメインといきましょう!」

 少し大げさに箸をつける
 一口大ぐらいに切るのも考えたけど……

 これだけ大きくておいしそうなんだから切るのはもったいない
 そう思いなおして、全体を持ち上げるように持ちなおす
 そして一気にかじりついた

春香「あー……んっ! あふっ!?」

 口に入れた最初の感想は
 『おいしい』でも『工夫がすごい』でもなく―――


 純粋にただ、熱かった

春香「ん~~~っ!」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 09:22:19.39 ID:Og9mAEtMO [9/16]

千早「は、春香! お茶!」

春香「んっ……んくっ……はぁ。あひゅいよ……千早ちゃん……」

 千早ちゃんからお茶を受け取ると一気に流しこんだ
 舌がヒリヒリする……ちょっとやけどしちゃったかもしれない

千早「うかつだったわね……大丈夫?」

春香「うん……」

 結構な時間おいてあったんだからもう少しは冷めていると思った
 でもかじったところからは熱々の肉汁が飛び出してきたんだ

 ハンバーグも、かじったあたりからまた新鮮な湯気があがってる

 ……肉汁だけだと説明がつかない量の水分
 それに、タレの類はついてなかった

 なのに濃厚な風味を感じた気がする
 これは、たぶん……

千早「出汁……ソース? が中に閉じこめられていたのかしら」

春香「うん、そういうことだと思う……びっくりした」


232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 09:34:55.43 ID:Og9mAEtMO [10/16]
 昔、漫画で読んだことがある
 大きなかきあげ全体に、タレをいきわたらせるにはどうするのか?

 その漫画では、かきあげのタネにタレのキューブを混ぜ込んでその問題を解決していた
 熱で溶けて、噛めばひろがる風味……食べてみたくておねだりしたっけ

 つまり、このハンバーグはそれと同じことをしているんだ
 球状のこれにタレをかけてもいきわたりはしない
 でも中からなら? ……熱くなればタレが溶けだしてくる

 ただそれだけならチンしたときにタレは流れでてしまうかもしれない
 でもこのハンバーグ……たぶん一度軽く揚げてある!

 中の旨味がでてしまわないように、ハンバーグらしさを失わないように
 細心の注意を払ってしあげられたんだろう

春香「……んっ」

 今度はやけどしないように慎重にかじった


234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 09:42:32.37 ID:Og9mAEtMO [11/16]
 肉々しいワイルドな風味を、まろやかなタレが優しく広げる
 お肉らしさの中に、あとをひくような微かな甘味
 タレの味かな? 甘ったるくもなくてなかなか……

 もくもくとかじっていると、ガリッと違和感を感じた
 なにか変なものでも混じってたんじゃ、と思った時にそれは否定される

春香「~~~~~っ! か、からひっ!?」

 ガツンと辛さが抜ける
 たぶん今かじったのは粒胡椒だ

 いきなりでまた驚かされたけれど辛さはすぐにひいた
 さっぱりした口は、またあの甘味のあるお肉を求める

 ……すごい、スペシャルハンバーグは本当にスペシャルだ

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 09:53:09.59 ID:Og9mAEtMO [12/16]
千早「……」

 千早ちゃんがこっちをみている
 ……んっふっふ、素直になりなよちーちゃん?

千早「春香……その」

春香「はい、どうぞ?」

 遠慮がちに話しかけてきたのへカウンターをあわせるようにハンバーグをさしだす

 千早ちゃんは少し驚いたような顔をしたあと歌う時のように大きく口をあけた
 今、時代は蒼い鳥より茶色い牛だ

千早「……おいしい」

 千早ちゃんの表情がほころぶ
 別に私が作ったわけでもないのになんだか誇らしい

春香「おいしいよね!……じゃあ私にも何かちょうだい?」

 餌を待つ小鳥のように、大きく口をあけてみる
 目をつむっていると、小さく溜め息が聞こえたあと口の中に何かが入ってきた

 口の中でほどけるような食感
 お米を求めさせるほどよい塩気
 ……間違いない、千早ちゃんのお弁当のメインの焼き鮭だ!


237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:06:51.96 ID:Og9mAEtMO [13/16]
 ―――楽しい時間はあっという間に過ぎるもので

 かなりのボリュームもあったはずのお弁当はあっという間に空になってしまった
 本当に、おいしかった

春香「……ふぅ、お腹いっぱいだよ」

千早「えぇ、私も……」

 千早ちゃんと顔をみあわせて笑う

 本当に不思議だ
 スーパーで売っているお弁当がこんなにおいしいものだなんて
 それを口に出して聞いてみると千早ちゃんは小さく笑って

千早「春香が自力でとったんだもの……最高の、勝利の一味が入っているのよ」

 ―――そう、応えた


239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:08:25.19 ID:Og9mAEtMO [14/16]
 でも昨日と一昨日のお弁当だってすごくおいしかった
 あれは私はとってないのに千早ちゃんがわけてくれたんだけど……

春香「……あぁ」

 ちょっと考えてから、ひとつの結論にたどり着いた
 私のイメージするスーパーのお弁当は孤独なものだけど―――

春香「大切な人と一緒に食べるご飯がおいしくないわけがないんだ」

千早「え?」

春香「ううん、なんでもない! ねぇ千早ちゃん―――」

 今度私の手料理も食べてみて欲しいな?

 半額弁当もおいしいけど、アクセントがあってもいいよね
 そんなことを私は思ったのだった


おわり

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:11:16.34 ID:Og9mAEtMO [15/16]
途中での寝落ちすまんかった
ベン・トーとアイマスのクロスでした

ご飯の描写むつかしいね
少しでも旨そうって思われたら嬉しい

じゃあまたいつか242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金)

10:27:07.39 ID:t3u5hiRx0


243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:31:54.17 ID:TlWYouxV0
そして俺たちは近所のスーパーへ出陣するのであった・・・・・

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:34:56.00 ID:Jdxmc/pai [2/2]


旨そうだった

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:38:06.37 ID:ZvhwCVx60 [5/5]
おつおつ
面白かった
違和感ってほどじゃないけど、戦闘描写があっさり目でちょっと物足りない感じがしたかも

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 11:26:34.06 ID:DEQXEMx0i
原作知らない身としてはこれくらいでちょうど良かったな
うまそうだった
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228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 09:05:02.53 ID:Og9mAEtMO [8/16]
 あまり回り道しすぎると冷めちゃうかもしれない
 そうなっちゃったら本末転倒もいいところだ
 ……正直、結構ガマンの限界だし

春香「……よし、じゃあメインといきましょう!」

 少し大げさに箸をつける
 一口大ぐらいに切るのも考えたけど……

 これだけ大きくておいしそうなんだから切るのはもったいない
 そう思いなおして、全体を持ち上げるように持ちなおす
 そして一気にかじりついた

春香「あー……んっ! あふっ!?」

 口に入れた最初の感想は
 『おいしい』でも『工夫がすごい』でもなく―――


 純粋にただ、熱かった

春香「ん~~~っ!」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 09:22:19.39 ID:Og9mAEtMO [9/16]

千早「は、春香! お茶!」

春香「んっ……んくっ……はぁ。あひゅいよ……千早ちゃん……」

 千早ちゃんからお茶を受け取ると一気に流しこんだ
 舌がヒリヒリする……ちょっとやけどしちゃったかもしれない

千早「うかつだったわね……大丈夫?」

春香「うん……」

 結構な時間おいてあったんだからもう少しは冷めていると思った
 でもかじったところからは熱々の肉汁が飛び出してきたんだ

 ハンバーグも、かじったあたりからまた新鮮な湯気があがってる

 ……肉汁だけだと説明がつかない量の水分
 それに、タレの類はついてなかった

 なのに濃厚な風味を感じた気がする
 これは、たぶん……

千早「出汁……ソース? が中に閉じこめられていたのかしら」

春香「うん、そういうことだと思う……びっくりした」


232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 09:34:55.43 ID:Og9mAEtMO [10/16]
 昔、漫画で読んだことがある
 大きなかきあげ全体に、タレをいきわたらせるにはどうするのか?

 その漫画では、かきあげのタネにタレのキューブを混ぜ込んでその問題を解決していた
 熱で溶けて、噛めばひろがる風味……食べてみたくておねだりしたっけ

 つまり、このハンバーグはそれと同じことをしているんだ
 球状のこれにタレをかけてもいきわたりはしない
 でも中からなら? ……熱くなればタレが溶けだしてくる

 ただそれだけならチンしたときにタレは流れでてしまうかもしれない
 でもこのハンバーグ……たぶん一度軽く揚げてある!

 中の旨味がでてしまわないように、ハンバーグらしさを失わないように
 細心の注意を払ってしあげられたんだろう

春香「……んっ」

 今度はやけどしないように慎重にかじった


234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 09:42:32.37 ID:Og9mAEtMO [11/16]
 肉々しいワイルドな風味を、まろやかなタレが優しく広げる
 お肉らしさの中に、あとをひくような微かな甘味
 タレの味かな? 甘ったるくもなくてなかなか……

 もくもくとかじっていると、ガリッと違和感を感じた
 なにか変なものでも混じってたんじゃ、と思った時にそれは否定される

春香「~~~~~っ! か、からひっ!?」

 ガツンと辛さが抜ける
 たぶん今かじったのは粒胡椒だ

 いきなりでまた驚かされたけれど辛さはすぐにひいた
 さっぱりした口は、またあの甘味のあるお肉を求める

 ……すごい、スペシャルハンバーグは本当にスペシャルだ

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 09:53:09.59 ID:Og9mAEtMO [12/16]
千早「……」

 千早ちゃんがこっちをみている
 ……んっふっふ、素直になりなよちーちゃん?

千早「春香……その」

春香「はい、どうぞ?」

 遠慮がちに話しかけてきたのへカウンターをあわせるようにハンバーグをさしだす

 千早ちゃんは少し驚いたような顔をしたあと歌う時のように大きく口をあけた
 今、時代は蒼い鳥より茶色い牛だ

千早「……おいしい」

 千早ちゃんの表情がほころぶ
 別に私が作ったわけでもないのになんだか誇らしい

春香「おいしいよね!……じゃあ私にも何かちょうだい?」

 餌を待つ小鳥のように、大きく口をあけてみる
 目をつむっていると、小さく溜め息が聞こえたあと口の中に何かが入ってきた

 口の中でほどけるような食感
 お米を求めさせるほどよい塩気
 ……間違いない、千早ちゃんのお弁当のメインの焼き鮭だ!


237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:06:51.96 ID:Og9mAEtMO [13/16]
 ―――楽しい時間はあっという間に過ぎるもので

 かなりのボリュームもあったはずのお弁当はあっという間に空になってしまった
 本当に、おいしかった

春香「……ふぅ、お腹いっぱいだよ」

千早「えぇ、私も……」

 千早ちゃんと顔をみあわせて笑う

 本当に不思議だ
 スーパーで売っているお弁当がこんなにおいしいものだなんて
 それを口に出して聞いてみると千早ちゃんは小さく笑って

千早「春香が自力でとったんだもの……最高の、勝利の一味が入っているのよ」

 ―――そう、応えた


239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:08:25.19 ID:Og9mAEtMO [14/16]
 でも昨日と一昨日のお弁当だってすごくおいしかった
 あれは私はとってないのに千早ちゃんがわけてくれたんだけど……

春香「……あぁ」

 ちょっと考えてから、ひとつの結論にたどり着いた
 私のイメージするスーパーのお弁当は孤独なものだけど―――

春香「大切な人と一緒に食べるご飯がおいしくないわけがないんだ」

千早「え?」

春香「ううん、なんでもない! ねぇ千早ちゃん―――」

 今度私の手料理も食べてみて欲しいな?

 半額弁当もおいしいけど、アクセントがあってもいいよね
 そんなことを私は思ったのだった


おわり

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:11:16.34 ID:Og9mAEtMO [15/16]
途中での寝落ちすまんかった
ベン・トーとアイマスのクロスでした

ご飯の描写むつかしいね
少しでも旨そうって思われたら嬉しい

じゃあまたいつか242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金)

10:27:07.39 ID:t3u5hiRx0


243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:31:54.17 ID:TlWYouxV0
そして俺たちは近所のスーパーへ出陣するのであった・・・・・

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:34:56.00 ID:Jdxmc/pai [2/2]


旨そうだった

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 10:38:06.37 ID:ZvhwCVx60 [5/5]
おつおつ
面白かった
違和感ってほどじゃないけど、戦闘描写があっさり目でちょっと物足りない感じがしたかも

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/15(金) 11:26:34.06 ID:DEQXEMx0i
原作知らない身としてはこれくらいでちょうど良かったな
うまそうだった
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【2012/06/16 22:24】 | 2ちゃん
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