とりとめのない日々の出来事
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2連休だったのに全然休んだ気がしないでござる

>挨拶

一昨日投稿したけど反映されないので分割して再チャレンジ

春香「半額弁当……?」

スレタイでワクワクした

アイマス×ベン・トー

リアルタイム遭遇なため途中までしかないんだ、

それでもかまわんという益荒男は追記の展開を

地味に疲れてて眠いんだ、すまない


最後までログとれました

非常に長いよ


1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:32:45.58 ID:QpdAQDVL0 [1/64]
春香「え、千早ちゃん……晩ご飯の話だよね?」

千早「そうね……スーパーで、半額弁当を食べることが多いっていったのだけれど」

春香「えぇっ!? そんなのアイドルのすることじゃないよ! 半額弁当だなんて!」

千早「……春香」ガシッ

春香「えっ?」

千早「さすがに春香といえども今の発言は見過ごせないわ」

春香「えぇっ?」

千早「……私と春香の仲だから許すけれど。スーパーの前でいったりは絶対にしないこと」

春香「え、う……うん」

千早「わかってくれればいいの……あっ、それじゃあそろそろレッスンの時間だから」

タッタッタッタ……ガチャッ

春香「……? そんなにまずいこといったかなぁ」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:37:27.00 ID:QpdAQDVL0 [2/64]
―――――

春香「あー、今日はハードだったなぁ……」

テクテクテクテクテクテクテク

春香「……お腹、減ったなぁ」

テクテクテクテクテク

春香「……家に帰ってからだとお腹減りすぎて死んじゃいそうだし」

テクテクテクテク

春香「そういえば、ここら辺にスーパーがあったはずだよね」

テクテク……

春香「お弁当とか……売ってるよね。買って食べようっと」

テクテク

春香「ついた!」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:39:23.18 ID:zAa/9Cx/i
男「まずこのssにて注意していただきたいことが」

1、>>1はss初心者。「いくらなんでもこれはないわ」とか「キモ過ぎる」
とか思った人はブラウザの戻るを押してください。
2、メタ発言があります。ご容赦ください。
3、更新が遅くなります。

男「まあこんぐらいか。あとは…まぁキャラの設定としては>>1の知り合いなどが使われている。
  ちなみに主人公の設定はほとんど作者だ。」

男「次から口調かわる」

男「じゃぁ温かい目で見てやってください。はじまりはじまりー」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:47:34.95 ID:QpdAQDVL0 [3/64]
ウィーン

春香「っ……!? なに今の……寒気みたいな」

春香「冷房……じゃないよね。気のせい……?」

春香「まぁいいや、それよりご飯食べなきゃ。お惣菜コーナーは……あっちかな?」

春香「コロッケ、てんぷら……おいしそうだなぁ。うぅ、ガマンガマン」

春香「お弁当コーナーはこの先……」

春香「……えーっと、なにがあるかな?」

春香「おろし竜田揚げ弁当、焼きそば弁当、あとは……豆腐ハンバーグ弁当?」

春香「どれもおいしそうだなぁ……どれにしよう?」

春香「えーっと……」ウロウロ

ギュッ グイッ

春香「きゃっ!? だ、だれ!?」

千早「……」グイッ

春香「……千早、ちゃん?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:53:32.50 ID:QpdAQDVL0 [4/64]
春香「ちょ、ちょっと待って千早ちゃん……」

千早「……」グイグイ

春香「ま、待ってってば!」バッ

千早「……春香」

春香「いったいなんなの? そりゃあ今日の今日アイドルが食べるのはっていったけど私お腹減ってて」

千早「知ってて、やったわけではないのね?」

春香「知ってて……?」

千早「それならいいの。私が出るのが遅れていたら……ヘタをすれば骨ぐらいは折れていた」

春香「骨って……またまたおおげさな」

千早「まじめな話よ。……お弁当が食べたい?」

春香「うっ……うん、食べたいけど」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:56:39.71 ID:VfTQPLeI0 [1/6]
リボンとまな板か

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:57:53.39 ID:KgIOy6dS0
二つ名は『ベルリンの壁』とか『東尋坊』

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:59:16.29 ID:QpdAQDVL0 [5/64]
千早「……なら、聞いて。そして見て」

春香「う、うん」

千早「あなたは今、狼の狩り場に迷い込んだの」

春香「おおかみ……?」

千早「えぇ、半額弁当という獲物を狙う……獣たちの狩り場へ」

春香「どういう、意味?」

千早「そのままの意味よ。春香」

春香「だ、だって今の言い方だと半額弁当がすごいものみたいだよ?」

千早「……そうね、ただの半額になった弁当ならその価値はないかもしれない」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:07:21.34 ID:QpdAQDVL0 [6/64]
春香「半額弁当は半額弁当じゃないの?」

千早「少なくともこのスーパーは、値段が半分になっただけの弁当に価値を見出すものはいないわ」

春香「じゃ、じゃあなんで……」

千早「それは自分で考えたほうがいいわ……そろそろ、≪半値印証時刻≫だし」

春香「は、はーふ?」

千早「≪半値印証時刻≫よ。ハーフプライスラベリングタイム」

春香「……? 半額シールを貼る時間ってこと?」

千早「そういうことね。あと気をつけるのは……」

スッ

坊主「……ずいぶんと今日はおしゃべりしてるな、≪チョッピング・ボード≫」

春香「誰!?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:14:20.52 ID:QpdAQDVL0 [7/64]
千早「……友人が迷い込んでしまったのよ」スッ

坊主「そうか……お前、混ざる気か?」チラッ

春香「えっ? あー……お腹は減ってるので……」

坊主「……そうか。いいのか? 友人としては」ジー

千早「えぇ、求めるものには平等なのがここだもの……私に止める権利はない」ヒョイッ

坊主「そうかよ……ま、気を付けなお嬢ちゃん」スッ

春香「は、はぁ……」

春香(なんでこの二人目を合わせないで商品見ながら話してるんだろう?)

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:19:15.44 ID:QpdAQDVL0 [8/64]
坊主「……俺はもう少しポジションを考える。邪魔したな」トンッ

千早「ええ、正々堂々やりあいましょう」スッ

春香「……」チラッ

春香(真似して商品見てみたけど……なにがわかるんだろう?)

千早「……春香」

春香「あっ、なに?」

千早「今のも狼よ。 半額弁当を求めている者」

春香「う、うん」

千早「……春香。本当にお弁当が食べたい?」

春香「た、食べたいよ? お腹は本当にぺっこぺこだし」

千早「それなら……私もできる限りのサポートはするわ」

春香「サポートって……なにするの? 普通に買うんじゃないの?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:28:39.13 ID:QpdAQDVL0 [9/64]
千早「春香。半額弁当が食べたいのなら覚悟が必要なの」

春香「覚悟……」

千早「そう、ただ今ご飯が食べたいだけなら……ギリギリ間に合うわ。好きな弁当をひとつだけ手にとって帰りなさい」

春香「……そこまでいわれると、なんだか半額弁当に興味がでてきちゃうなぁ」

千早「それなら―――」

キィ……バタン

春香「……? ドアの音?」

千早「そんな……早すぎる! いい、春香」ガシッ

春香「えっ、なに?」

千早「食べたいのなら……遠慮はしないこと。いい?」

春香「わ……わかった?」

千早「それに、既に弁当を持っている者へは手を出さないこと。そして何より」

千早「―――誇りを、もつのよ」

春香「……う、うん」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:36:01.23 ID:QpdAQDVL0 [10/64]
春香「……っ、千早ちゃ……」

千早「……私は、豆腐ハンバーグ弁当を狙うわ。春香は」

春香「え、えっ? じゃあ……おろし竜田揚げで」

千早「わかった……気をつけて」

春香(すごい、ヒリヒリとした空気が伝わってくる……!)

春香(これだったんだ……スーパーに入った時の寒気……!)

千早「……」グッ

春香(千早ちゃんの顔……歌を歌う前ぐらい真剣だ)

春香「ダッシュで……とれば、いいんだよね?」

春香「すぅ……はぁ。よっし……」グッ

春香(私も……お腹は減ってるもん。ダンスもしてるから運動だって)

春香(……あ。でもこれいつスタートなのかな? あのおじさんが半額シール貼ったら?)

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:47:14.98 ID:QpdAQDVL0 [11/64]
※※※※

千早「……」

 ―――まだ、おじさんはお弁当の整列をしてる。半額シールは出していない
 千早ちゃんにいつスタートか聞こうと思ったけれど、その横顔があまりにも真剣で声をかけられない

千早「……っ」

春香「あっ……」

 おじさんが腰のポシェットから半額と書かれたシールを取り出した時、千早ちゃんが息をのんだのがわかる

 普段はただのシールとしか思えないはずのそれが、今はやたらと神々しいものに見えた
 この空気のせいだろうか、さっきの説明のせいだろうか

 出遅れたらご飯が食べられない……いや、普通にどんべえなんかを食べればいいのかもしれないけれど
 その緊張感で、肌がヒリつく

千早「……」

 千早ちゃんは、まだ動かない
 いつスタートなのか私なりに推測をはじめてみる

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:57:05.39 ID:QpdAQDVL0 [12/64]
春香「……貼った瞬間、じゃないんだ」


 既に豆腐ハンバーグ弁当には半額シールが貼られているけど、千早ちゃんは動かない
 たぶんそれは、フェアじゃないからだ。誇りをもてっていうのはそういうことなんだろう

 なら、あのおじさんがシールを貼りきったら?
 たぶんそれも違う。あのおじさんの邪魔になってしまうから


春香「……それなら」


 離れた瞬間も、まだ危ない
 それなら、動くタイミングは……

 おじさんが、すべてのお弁当にシールを貼り終えた
 満足げに背を向ける。まだ千早ちゃんは動かない


春香「……」


 おじさんが、出てきたところであろうドアのほうへと歩いていく
 こちらを振り返り、大きくお辞儀をするとドアを開け―――

 その向こうへ、消えた

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 18:02:52.37 ID:QpdAQDVL0 [13/64]
 その瞬間、いくつもの轟音が響く
 地面を蹴った音だというのは想像がついた

 私も走り出したけれど、弁当コーナーへ辿り着くころにはたくさんの人が群がっていた


春香「……っくぅ!」


 みんな、速い
 こんなにたくさんの人が息をひそめていたなんて

 もうお弁当は取られちゃったかな?
 諦めて背を向けようとした時


坊主「ぐおぉっ!?」

 
 さっきの坊主頭の男の人が私の横を吹っ飛んでいった


春香「え?」
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2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:37:27.00 ID:QpdAQDVL0 [2/64]
―――――

春香「あー、今日はハードだったなぁ……」

テクテクテクテクテクテクテク

春香「……お腹、減ったなぁ」

テクテクテクテクテク

春香「……家に帰ってからだとお腹減りすぎて死んじゃいそうだし」

テクテクテクテク

春香「そういえば、ここら辺にスーパーがあったはずだよね」

テクテク……

春香「お弁当とか……売ってるよね。買って食べようっと」

テクテク

春香「ついた!」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:39:23.18 ID:zAa/9Cx/i
男「まずこのssにて注意していただきたいことが」

1、>>1はss初心者。「いくらなんでもこれはないわ」とか「キモ過ぎる」
とか思った人はブラウザの戻るを押してください。
2、メタ発言があります。ご容赦ください。
3、更新が遅くなります。

男「まあこんぐらいか。あとは…まぁキャラの設定としては>>1の知り合いなどが使われている。
  ちなみに主人公の設定はほとんど作者だ。」

男「次から口調かわる」

男「じゃぁ温かい目で見てやってください。はじまりはじまりー」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:47:34.95 ID:QpdAQDVL0 [3/64]
ウィーン

春香「っ……!? なに今の……寒気みたいな」

春香「冷房……じゃないよね。気のせい……?」

春香「まぁいいや、それよりご飯食べなきゃ。お惣菜コーナーは……あっちかな?」

春香「コロッケ、てんぷら……おいしそうだなぁ。うぅ、ガマンガマン」

春香「お弁当コーナーはこの先……」

春香「……えーっと、なにがあるかな?」

春香「おろし竜田揚げ弁当、焼きそば弁当、あとは……豆腐ハンバーグ弁当?」

春香「どれもおいしそうだなぁ……どれにしよう?」

春香「えーっと……」ウロウロ

ギュッ グイッ

春香「きゃっ!? だ、だれ!?」

千早「……」グイッ

春香「……千早、ちゃん?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:53:32.50 ID:QpdAQDVL0 [4/64]
春香「ちょ、ちょっと待って千早ちゃん……」

千早「……」グイグイ

春香「ま、待ってってば!」バッ

千早「……春香」

春香「いったいなんなの? そりゃあ今日の今日アイドルが食べるのはっていったけど私お腹減ってて」

千早「知ってて、やったわけではないのね?」

春香「知ってて……?」

千早「それならいいの。私が出るのが遅れていたら……ヘタをすれば骨ぐらいは折れていた」

春香「骨って……またまたおおげさな」

千早「まじめな話よ。……お弁当が食べたい?」

春香「うっ……うん、食べたいけど」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:56:39.71 ID:VfTQPLeI0 [1/6]
リボンとまな板か

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:57:53.39 ID:KgIOy6dS0
二つ名は『ベルリンの壁』とか『東尋坊』

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 16:59:16.29 ID:QpdAQDVL0 [5/64]
千早「……なら、聞いて。そして見て」

春香「う、うん」

千早「あなたは今、狼の狩り場に迷い込んだの」

春香「おおかみ……?」

千早「えぇ、半額弁当という獲物を狙う……獣たちの狩り場へ」

春香「どういう、意味?」

千早「そのままの意味よ。春香」

春香「だ、だって今の言い方だと半額弁当がすごいものみたいだよ?」

千早「……そうね、ただの半額になった弁当ならその価値はないかもしれない」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:07:21.34 ID:QpdAQDVL0 [6/64]
春香「半額弁当は半額弁当じゃないの?」

千早「少なくともこのスーパーは、値段が半分になっただけの弁当に価値を見出すものはいないわ」

春香「じゃ、じゃあなんで……」

千早「それは自分で考えたほうがいいわ……そろそろ、≪半値印証時刻≫だし」

春香「は、はーふ?」

千早「≪半値印証時刻≫よ。ハーフプライスラベリングタイム」

春香「……? 半額シールを貼る時間ってこと?」

千早「そういうことね。あと気をつけるのは……」

スッ

坊主「……ずいぶんと今日はおしゃべりしてるな、≪チョッピング・ボード≫」

春香「誰!?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:14:20.52 ID:QpdAQDVL0 [7/64]
千早「……友人が迷い込んでしまったのよ」スッ

坊主「そうか……お前、混ざる気か?」チラッ

春香「えっ? あー……お腹は減ってるので……」

坊主「……そうか。いいのか? 友人としては」ジー

千早「えぇ、求めるものには平等なのがここだもの……私に止める権利はない」ヒョイッ

坊主「そうかよ……ま、気を付けなお嬢ちゃん」スッ

春香「は、はぁ……」

春香(なんでこの二人目を合わせないで商品見ながら話してるんだろう?)

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:19:15.44 ID:QpdAQDVL0 [8/64]
坊主「……俺はもう少しポジションを考える。邪魔したな」トンッ

千早「ええ、正々堂々やりあいましょう」スッ

春香「……」チラッ

春香(真似して商品見てみたけど……なにがわかるんだろう?)

千早「……春香」

春香「あっ、なに?」

千早「今のも狼よ。 半額弁当を求めている者」

春香「う、うん」

千早「……春香。本当にお弁当が食べたい?」

春香「た、食べたいよ? お腹は本当にぺっこぺこだし」

千早「それなら……私もできる限りのサポートはするわ」

春香「サポートって……なにするの? 普通に買うんじゃないの?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:28:39.13 ID:QpdAQDVL0 [9/64]
千早「春香。半額弁当が食べたいのなら覚悟が必要なの」

春香「覚悟……」

千早「そう、ただ今ご飯が食べたいだけなら……ギリギリ間に合うわ。好きな弁当をひとつだけ手にとって帰りなさい」

春香「……そこまでいわれると、なんだか半額弁当に興味がでてきちゃうなぁ」

千早「それなら―――」

キィ……バタン

春香「……? ドアの音?」

千早「そんな……早すぎる! いい、春香」ガシッ

春香「えっ、なに?」

千早「食べたいのなら……遠慮はしないこと。いい?」

春香「わ……わかった?」

千早「それに、既に弁当を持っている者へは手を出さないこと。そして何より」

千早「―――誇りを、もつのよ」

春香「……う、うん」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:36:01.23 ID:QpdAQDVL0 [10/64]
春香「……っ、千早ちゃ……」

千早「……私は、豆腐ハンバーグ弁当を狙うわ。春香は」

春香「え、えっ? じゃあ……おろし竜田揚げで」

千早「わかった……気をつけて」

春香(すごい、ヒリヒリとした空気が伝わってくる……!)

春香(これだったんだ……スーパーに入った時の寒気……!)

千早「……」グッ

春香(千早ちゃんの顔……歌を歌う前ぐらい真剣だ)

春香「ダッシュで……とれば、いいんだよね?」

春香「すぅ……はぁ。よっし……」グッ

春香(私も……お腹は減ってるもん。ダンスもしてるから運動だって)

春香(……あ。でもこれいつスタートなのかな? あのおじさんが半額シール貼ったら?)

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:47:14.98 ID:QpdAQDVL0 [11/64]
※※※※

千早「……」

 ―――まだ、おじさんはお弁当の整列をしてる。半額シールは出していない
 千早ちゃんにいつスタートか聞こうと思ったけれど、その横顔があまりにも真剣で声をかけられない

千早「……っ」

春香「あっ……」

 おじさんが腰のポシェットから半額と書かれたシールを取り出した時、千早ちゃんが息をのんだのがわかる

 普段はただのシールとしか思えないはずのそれが、今はやたらと神々しいものに見えた
 この空気のせいだろうか、さっきの説明のせいだろうか

 出遅れたらご飯が食べられない……いや、普通にどんべえなんかを食べればいいのかもしれないけれど
 その緊張感で、肌がヒリつく

千早「……」

 千早ちゃんは、まだ動かない
 いつスタートなのか私なりに推測をはじめてみる

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 17:57:05.39 ID:QpdAQDVL0 [12/64]
春香「……貼った瞬間、じゃないんだ」


 既に豆腐ハンバーグ弁当には半額シールが貼られているけど、千早ちゃんは動かない
 たぶんそれは、フェアじゃないからだ。誇りをもてっていうのはそういうことなんだろう

 なら、あのおじさんがシールを貼りきったら?
 たぶんそれも違う。あのおじさんの邪魔になってしまうから


春香「……それなら」


 離れた瞬間も、まだ危ない
 それなら、動くタイミングは……

 おじさんが、すべてのお弁当にシールを貼り終えた
 満足げに背を向ける。まだ千早ちゃんは動かない


春香「……」


 おじさんが、出てきたところであろうドアのほうへと歩いていく
 こちらを振り返り、大きくお辞儀をするとドアを開け―――

 その向こうへ、消えた

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/14(木) 18:02:52.37 ID:QpdAQDVL0 [13/64]
 その瞬間、いくつもの轟音が響く
 地面を蹴った音だというのは想像がついた

 私も走り出したけれど、弁当コーナーへ辿り着くころにはたくさんの人が群がっていた


春香「……っくぅ!」


 みんな、速い
 こんなにたくさんの人が息をひそめていたなんて

 もうお弁当は取られちゃったかな?
 諦めて背を向けようとした時


坊主「ぐおぉっ!?」

 
 さっきの坊主頭の男の人が私の横を吹っ飛んでいった


春香「え?」
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【2012/06/16 22:26】 | 2ちゃん
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